【日常に潜む法則】パーキンソンの法則とは?

皆さんは後回し、先延ばしにしたことはありますでしょうか?そんな時はめんどくさい、やりたくないと思ってのこと思います。

しかし、それ以外に原因があります。それは
時間があるから」です。

今回は、そんな時間・後回しと関係するパーキンソンの法則についてです。

パーキンソンの法則とは

パーキンソンの法則とは、イギリスの歴史学者・政治学者だったシリル・ノースコート・パーキンソンの著書「パーキンソンの法則:進歩の追求(1958年)」で提唱された法則です。

パーキンソンの法則には、第一法則、第二法則と2つの法則があり、

・第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」

・第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」

というものです。

パーキンソンの第1法則

それではまず、 第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」 について見ていきたいと思います。

第1法則の概要

第1法則は、イギリスの官僚組織を幅広く観察した結果から導き出されたものであり、パーキンソンは、イギリスという国の規模が縮小してきているのにもかかわらず、植民地を統括する場で働く職員は増えていた
官僚組織内の総職員数は、仕事の増減に関係なく、毎年5~7%増加した。などさまざま指摘しました。

部下を増やしたがる、お互いに仕事を作りあうといった役人の習性により、人数が増えたことで一人当たりの仕事量が減ることで、労働時間が減少するというシナリオは夢物語になっています。

それにしても、1947年にインドが独立しているので、大きい土地と人口を失ったと考えられます。しかし、それでも職員数が増えていたのだから驚きです。

第1法則の事例

成果物で成り立っている仕事には、必ず納期というものがついて回ります。「〇月〇日までに納品をする」と決めてしっかりとそれに間に合うように仕事を進めていきます。

食品は別ですが、企業で働いている場合、納期とは「最低限この日までには提出してほしい」というラインであることが多いと思います。
納期の期日前に完成させて提出するのが望ましいですが、納期に余裕があるとどうしても後回しにしてしまいがちです。

そうなることで、結果的にギリギリになって納品することになり、付け焼刃で自分のためにならずに終わってしまうという事態を招きます。

まさに、夏休み最後の1日状態ですね。

第1法則の対策

1.期限、ゴールを定める
夏休みのラスト3日は、期日が迫りどうすれば宿題が終わるのかを頭をフル回転させて本気で考えると思います。これは仕事でも同じです。夏休みのちびっ子に限ったことではありません。

それを外部から決められた期日でなく、自分で定めて余裕が無い状態を作り出します。そうすることによって「逆算して何をすべきか」を考える癖がつき、結果的に生産的に仕事を進められるようになります。

2.成果や過程を評価する

「何時間勉強した!」「何時間仕事した!」という事が決して悪いわけでは無いが、内容が伴わなければ、あまり意味がありません。しかし内容や、過程を評価することで、「時間」という評価基準ではなくなります。

もし、残業をする社員がいるのなら、長時間勉強しても成績が上がらないと嘆く学生がいるのなら、中身を大切にするのも一つの手です。

Netflix(ネットフリックス)で起きた話

今では映像系のストリーミングサービスで成長しているネットフリックスですが、過去に資金繰りに困窮して有能な社員80名を残してその他の人材を解雇しました。全社員のおよそ3割の人材を切ったそうです。

当然、3割の社員が減ったことで人材不足に陥り、事業を成長させる取り組みまで手が回らなくなるのではないか?という心配をリーダー達はしていました。

しかし、ふたを開けてみると、全く逆の現象が起こりました。

人数が減った後の方が仕事の質が高まり、業務のスピードも上がったのです。CEO(最高経営責任者)のリード・ヘイスティングスは「誰かの不手際をフォローするための雑務が必要なくなった」と述べています。

このことからも、決して人材を増やせばいい成果が出るというわけでは無いことがわかります。
もちろん優秀な人材だから出来たことですが。。。

パーキンソンの第2法則

では次に、第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」 について見ていきたいと思います。

第2法則の概要

第2法則はイギリスの財政状況を観察した結果から導き出されたもので、理論上、国家運営費用が毎年あまり変化が無いのであれば、税収が増加すると国家財源は潤っていくもの。

しかし実際はそうはならず、税収は増えているのに、毎年お金を使い切ってしまって税金の負担が増えたのです

この法則から「人間は時間やお金など様々な資源を、あればある分だけ使っていしまう」ことがわかります。

第2法則の事例

「もし、あなたの収入が毎月10万円増えたらどうしますか?」こんな質問をされたら、あなたは真っ先に使い道を考えるのではないでしょうか?

お金の使い道を考えた人は第2法則が働いていると言ってもいいでしょう。

もっといい部屋に住んだり、外食を増やしたりと生活レベルを上げることに使う事が多いと思います。
お金に余裕があると自分に甘くなり、衝動買いしてしまうなんてことも。

給料のいい会社をクビになって、自分の収入が下がっているのにもかかわらず、生活レベルをなかなか下げられない。という話をたまに耳にしますが、それも第2法則が関係していると言えます。

第2法則の対策

1.貯金専用の口座を作る

収入が入ったら、支払いなど何よりも前に貯金専用の口座に1割から2割程を移してしまう。そして貯金専用口座からは出金しないというルールを設けることで、「今ある金額でどうやりくりするか?」という考えになり、無駄な支出を抑えられます。

2.収入・支出を明らかにする

昔から家計簿をつける方がいらっしゃいますが、そのように「収入・支出を明らかにしておく」という事をすれば、自分の現状を知り何にお金を使うべきかの道筋を照らしてくれます。

さらに「資産・負債」という観点からも自分の現状を理解できれば、さらに自分のこれからを考えるのに役立ちます。簿記3級を勉強するだけでも基礎的な知識は付くので、おすすめです。

最後に

今回は、パーキンソンの法則についてでしたが、1.仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する2.支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
このことだけでも覚えて頂けたら嬉しいです。1.は仕事中、2.は家計管理に思い出しては心にとめておいてください。

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