勉強をしなければいけないけど、なるべく楽したい。そう思う方はいるでしょうか?
はい。私です。何回暗記パンが欲しいと思ったかわかりません。
しかし、現実はそう上手くできていません。ドラえもんもまだ先になりそうなので、今回は比較的勉強が楽になる方法を見ていきたいと思います。
分散学習とは?
分散学習とは「一度学習したことを、忘れかけたタイミングでもう一度学習する」という学習法です。我々の脳は、何かを記憶すると一旦頭の中にある短期記憶という部分に記憶した情報をしまってくれます。
しかし、短期記憶は名前の通りそう長くは記憶しておいてはくれません。
まるで、穴の開いた風船のようで、せっかく詰めた空気も少しづつ漏れてしぼんでいくように、少しづつ忘れて行ってしまいます。
1日になんと約7割を忘れてしまうのです。日が空けば尚更です。まるで勉強した意味が無いようにすら感じますね。。これはエビングハウスの忘却曲線という理論でもわかっています。
しかし、忘れかけているぐらいで再度復習すると、脳が「一時的な情報では無く、これは大切な情報なんだ!」と認識して、長期記憶になってくれるので、忘却率が下がっていきます。
こうした「人間の記憶の仕方」「忘却性」を上手に使った方法が、分散学習です。
分散学習のメリットとは
分散学習の概要がわかったところで、次にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
知識が定着して、忘れにくくなる
先ほども書いた通り、繰り返し学習することで、知識が記憶に残り忘れにくくなります。
特に資格試験の勉強や受験勉強など長期間の時間を要する場合、「試験が近くなってきてもう一度復習してみたらほとんど覚えていなかった!」なんてことは避けたいわけです。
そしてその時の焦り加減や、絶望感は味わうことが無い方がとっても幸せです。
定期的に学習することで、頭に知識がしっかり入っているので、試験が近くても復習がスムーズになることでしょう。
効率よく勉強が進む
分散学習は一見すると、何度も同じ範囲を定期的に学習するので、いくら復習が大事とはいえど、効率が悪いのではないか?と思われがちな学習法です。
しかし、実際のところ「忘れかけたタイミング」に勉強するので最小限の労力で済みます。
では「忘れかけたタイミング」とはいつなのか?というのは後で触れていきます。
取り組むためのハードルが低い
人間の集中力には限界があります。90分が限界と言われてはいますが、近年のスマホなどのデジタルデバイスの登場、SNSやyoutubeなどの娯楽の影響により、最近は15分~20分しか集中力が持続しない人が多いようです。
そんな中、分散学習は取り組む時間が短くても、適切に”復習”が出来ていれば一日15分でもいいわけです。
「勉強が嫌い」だとか、「やった方が良いのはわかっているけどやる気が出ない」そんな方でも一日15分から始めていけば、知識が身についている感覚が実感でき、段々と自信が出てくると思います。
そうすることで、やる気が出て勉強が楽しいと思えるかもしれません。
集中学習と分散学習
分散学習について何かと言及してきましたが、もちろん集中学習が悪いというわけではありません。集中学習にもメリットがちゃんとあります。
分散学習はあくまでも「記憶する」ことに関しては有効と言える方法ですが、物事を理解したい時、には向いていない学習法と言えるからです。
記憶する時は分散学習、理解したい時は集中学習と、使い分けていくのが一番効率のいい方法かと思います。
分散学習はタイミングが全て
分散学習は復習するタイミングが非常に大切になってきます。忘れかけたタイミングで復習することで最大限効果を発揮します。
下手に長すぎてもダメ、短すぎてもダメと非常に面倒です。そんな脳みそに正直イライラします。
復習のタイミングに関しては、様々な研究がありますが、一番有名なのは、以前にも書いたピョートル・ウォズニアックのものでしょうか。
勉強した日から
1日後→7日後→16日後→35日後→62日後
といったタイミングで、復習することです。これはあくまで記憶が薄れていく時間の平均値から割り出されたものなので、こんなのめんどくさいよ!もっとお手軽にやりたい!という方には、
2✖2のルールをお勧めします。こちらは簡単で、勉強した日から
2日後→2週間後→2か月後
に復習をするというものです。
ぜひ、試してみてください。
まとめ
今回は、分散学習の効果や集中学習との違い、適切な復習タイミングについて書いてまいりました。タイミングに関しては勉強する題材や、個人の記憶力でも変わってくるかと思います。
個人的には1日後→4日後→7日後→14日後と学習していくのがベストなので、是非自分にあったタイミングを見つけてみてください。
さらにポモドーロテクニックを使うともっと効率が上がるかもしれません。もっと効率を上げたいという方はポモドーロテクニックに関して詳しく解説しているので、併せて読んでみてください。
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