みなさん、暗記は得意ですか?それとも苦手ですか?
よほどの天才でもない限り、「一度覚えたら忘れない」なんて方はいないと思います。人間は忘れるものだと念頭において、効率よく記憶しようというやり方の一つがエビングハウスの忘却曲線のようなものになります。
そんな中、「時間内にどれほど記憶できたか」を競うメモリースポーツという競技があります。メモリースポーツには、シャッフルされた52枚のトランプの並びを数字、絵柄とも記憶してその速さを競ったり、15分間で何人の顔と名前を覚えられるか、0と1しかない2進法の羅列を何桁覚えられるかなど様々な種目があります。
ちなみに、最初に紹介したトランプの並びを記憶する種目の最高記録は15.61秒。1秒間に3枚ほど記憶している計算になり、意味が分かりません。
果たしてナゼこの競技に出場する人々はなぜこんなに記憶できているのか?それは、何の脈略もない事柄を、意味のあるものに変換しているからです。そしてそれを用いたものが記憶の宮殿です。
今回は、記憶の宮殿(memory palace)についてのお話です。
記憶の宮殿とは?
記憶の宮殿は、2500年前のギリシャまで遡ります。
その当時、詩人として活動していたシモニデスは宴会に招待されました。詩を暗唱した彼は部屋を出た後、宴会場の天井が崩れそこにいた人々が、死んでしまうという悲劇に見舞われました。
事故にあった人々は、身元がわからないほどわからないほどになっていましたが、外にいたシモニデスは誰がどこに座っているのか場所を覚えており、身元を特定することが出来たのでした。
ここから人間は、視覚的、空間的に記憶することに優れていることがわかりました。そう言った経緯で記憶の宮殿が作られました。
記憶の宮殿のつくり方
意味の無い物から意味のあるものにすることによって記憶していくという事を頭の片隅に置いて頂いて、早速やり方に参りましょう。
頭の中に宮殿をイメージする
宮殿と聞くと非常に広大で豪華な建物をイメージすると思いますが、イメージしやすいもので全然OKです。自分の家やゲームやドラマで見た家などで構いません。
より細部まで鮮明に思い出せれば、その分多くの事側を覚えることが可能になります。最初はやはり、自分の家を想像するのがベターかなと思います。
僕のように、Googleでべルサイユ宮殿を調べて、時間をかけるのは、時間の無駄です。詳しい方ならいいですが、自宅をおすすめします。メリットなんてベルサイユ宮殿nい少し詳しくなるだけですので。。。
宮殿の中にイメージを置く
宮殿の中を歩いていくわけですが、道中に覚えたい情報を置いていくわけです。ちなみに、歩いていくルートをあらかじめ決めて同じ道順で進んでいくようにしてください。
玄関入ったら数学の公式、階段を上ったらことわざ、なんて感じで覚えたい事をいろんな場所に配置して順序だって覚えていきましょう。この時、不思議で変なふうにヒモ付けた方が忘れずらくなります。
玄関入ったら、ピカチュウが正弦定理の公式を教えてくれて、ありがとうと言いながら階段を上ろうとしたら、そこにいたウルトラマンがことわざを教えてくれて、といった感じで配置して覚えてゆきます。
毎日巡回する
流石に、いい記憶法とはいえ、ずっと覚えておきたい事柄なら尚更、1日にして完璧に覚えられはしません。毎日巡回してピカチュウとウルトラマンに会いに行きましょう!
詳しくはこちらの動画をご参照ください。
最後に
記憶力が低下していると思う方でも、使えば使うだけ記憶力が強化されるので、覚えたい者どもをたくさん宮殿に招き入れ、様々な位置に配置して、招かれたことを後悔させるくらい何回でも、訓練してみるといいと思います。
毎日5分でも、覚えようと思う事柄が無ければ、何でもない不規則な数字や、目に入ったものでも構いません。僕は、携帯電話に入っている友達、家族の電話番号を覚えた時もありましたし。役立ったことは今の所ありませんが。(笑)
一度実践してみると、忘れづらさに驚くと思うので、ぜひやってみてください!
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