一次情報とは?二次情報とは?
一次情報とは?
一次情報とは、自分が経験した事柄や、企業や国の機関などが独自に行った調査、研究から得られる情報などを指します。
「自分または調査機関が直接体験して得られた情報」という信頼性が高いのが一次情報です。
二次情報とは?
二次情報とは、「自分が直接経験した情報ではなく、一次情報を持つ他者から得ることのできた情報」を指します。
広く世の中に共有された情報であることが多いです。
「食べログ」のようなレビューサイトも、誰かが食べた味の感想や見た目の良し悪しを投稿します。
こうしてみると、レビューサイトが信頼されやすい理由は誰かの1次情報がたくさん集まっているからだとわかりますね。
一次情報・二次情報それぞれのメリット・デメリット
一次情報のメリットは
- 情報の信頼度が高い
- 独自の調査による競争優位性がある
などがあります。
■例えば、あなたが町で100人に「ケーキの中でショートケーキが1番好きですか?」と尋ねたとします。
その内の何十人かは「好きです」と答えますが、反対に「嫌いです」という人もいれば、チーズやチョコケーキのほうが好きという方も現れると思います。
聞き込みをするという独自の調査で、実際に100人から聞いたわけですから信頼度も高い。
友人に話す機会があれば面白がってくれること間違いなしです。きっと。
信頼性が高い、独自性がある、このような点が一次情報のメリットです。
一方一次情報のデメリットとしては
- 時間やお金がかかる
- 一度に多くの情報を得ることが出来ない
などがあげられます。
先程の例でも、あなたが実際に町行く人に聞くことによって、情報を得ることが出来ていました。
当然のことながら「インタビューに答えてくれる100人」を探して答えてもらうには時間がかかります。
しかし、二次情報であれば、インターネット上で「好きなケーキランキング」とでも調べれば多くの情報を簡単に手に入れることが可能になります。
一方、二次情報のメリットは
- 時間・お金のコストがあまりかからない
- たくさんの情報を一気に集めることが出来る
などがあります。
■例えばあなたが初めて訪れる場所に旅行に来ていて、外食をしようと思ったとします。
「歩いて見つけた何となく良さそうな店に入る」という方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は口コミや比較サイトを見ると思います。
口コミサイトで評判が良かったところ、料理の写真がおいしそうなところ。いろいろ比較して良さそうな店に入る。そして満足する。
一次情報を集めるのには、多くの場合、時間とお金がかかります。
しかし、二次情報のであればスマホやパソコンでいくらでも情報を集めることが可能です。
このように時間やお金をかけず、一度にたくさんの情報を集めることが出来る点が二次情報のメリットです。
では、二次情報のデメリットは
- 情報の希少性が低い
- 情報の信頼度が低い
などがあります。
先ほどの例で言えば、評判がいいからといって入った店が、自分の口に合わない料理店である場合や、いい口コミや評判を金で買っていないとも言い切れません。
このように自分で情報を見極める必要があります。
一次情報と二次情報の使い分け
メリット | デメリット | |
一次情報 | ・情報の信頼度が高い ・独自の調査による競争優位性がある | ・時間やお金がかかる ・一度に多くの情報を得ることが出来ない |
二次情報 | ・時間・お金のコストがあまりかからない ・たくさんの情報を一気に集めることが出来る | ・情報の希少性が低い ・情報の信頼度が低い |
上で確認したそれぞれのいい点、悪い点を表にしてみました。
これらの特徴を抑えて上手に情報を活用していきましょう。
では次に個人的ではありますが、一次情報を扱うサイトをピックアップしてみました。
一次情報が掲載されているサイト
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個人の経験などを含めたら一次情報の情報量は数え切れないほどあります。
なので今回は私が目を通すことのあるサイトを上げてみました。
もし「こんなサイトもあるよ!」「この人面白いよ」などあればぜひ教えてください。
内閣系
厚生労働省
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国民の健康、医療福祉、労働環境を守る大切な厚生労働省のサイトです。
個人的には「年金、社会保険料がどうなる見通しか?」「雇用はどうなるか?」の2つを見ることが多い。
人によって気になるトピックは変わると思いますが、必要な情報が見つかるサイトです。
参考:厚生労働省
外務省
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日本の外交を総合的に運営している外務省のサイトです。
海外旅行をする際に一度は開いたことがあるのではないでしょうか?
海外に行くときはもちろんのこと、外交関連の情報も得られるサイトです。
参考:外務省
日本銀行
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日本の経済や物価の今後を見たり、国債の買い入れの予想を見たりする金融がわかるサイト。
株をやる人は見ておいて損は無いと思っています。国内のお金の貸出や預金動向、企業物価指数の上昇・下落などを見るのにおすすめ。
参考:日本銀行
番外編:官公庁サイト一覧
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1府12省庁のサイトにすぐ行ける便利なページ。
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もし必要なサイトがあればここから検索していくのもいいと思います。
参考:官公庁サイト一覧
経済産業省
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国の予算や、税制など日本の経済と産業の発展を支える経済産業省のサイトです。
さまざまな事業に補助金を出したり、エネルギー政策を支えたりと、「今後日本がどんな方向に進んでいきたがっているのか?」がわかったりします。
参考:経済産業省
産業系
統計局
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「人口推移」「消費者物価指数」「労働力調査」など日本の経済状況を知るのに適したサイトです。
現在の日本をマクロでみるときの情報集めに適しています。
「物価が上がっていると感じるが実際はどうだろう?」「消費支出が落ち込んでいると聞くけど、実際はどうなんだろう?」
などさまざまな日本の現状を知るのに便利です。
参考:総務省統計局
みずほ産業調査
銀行最大手のみずほ銀行の産業調査部が発行するデータを用いた今後の見解が書かれています。
物によってはスライド100枚以上と量は多いですが、「これからの時代日本は何が必要か?」などが書かれているので、一度目を通してみる価値はあるのではないか?と思います。
個人的には総理大臣の所信表明より助けられている気がしています。おすすめです。
参考:みずほ産業調査
論文系
Google Scholar
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言わずと知れたGoogleが提供する学術文献検索サイトです。
Googleで検索するようにキーワードを入力するだけで最新の論文や重要な過去の論文を検索できます。
マイライブラリという機能があり、気になった、もう一度読みたいという論文を保存しておくことが可能なのもうれしい点です。
Semantic Scholar
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Semantic Scholarは、アレン人工知能研究所というところが開発しているAIを用いた学術文献を検索できるサイトです。
AIを使って論文の内容を自動で1文にしてくれる機能であったり、関連性の高い論文が見つけやすい仕様になっています。
記事をクリックしなくとも大体の内容がわかる点や、引用回数なども表示されとても使いやすいサイトになっています。
最後に
一次情報について有益になる情報はあったでしょうか?
「希少価値のある情報」「多くの様々な意見」「自身の主観的な情報」など、使用用途によって一次情報と二次情報どちらが適切なのかをよく考え、今の自分に合った情報を探せる助けになっていたら幸いです。
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