西野亮廣さんが書かれた「夢と金」という本を読みました。
「将来の夢」、「今後やりたい事」がある方に向けて書かれた本で、
「夢」と切っても切れない「生活」🟰「金」の観点から、どうやって夢を叶えるべく「金」を生み出していくか?
に関して書かれた本です。
本書を読んでいて大切だと思ったところをまとめていこうと思います。
プレミアムとラグジュアリー
プレミアム・ラグジュアリー
この二つには明確な違いがあり、そこをしっかり理解すべきだと本書はいう。
この2つを「機能性」と「意味」という2つの観点で見ていく。
表で表すとこんな感じ。
機能/意味 | 役に立つ | 役に立たない |
意味がある | プレミアム | ラグジュアリー |
意味がない | プレミアム |
・プレミアム
プレミアムとは「競合がある中での最上位体験」を意味する。
つまりは、機能が良ければ良いほど評価は高くなる。
「機能」が重視され、「意味」はあまり関係ない。
・ラグジュアリー
ラグジュアリーとは「競合がいない体験」を意味する。
男性がランボルギーニなど高い車に憧れたり、女性がブランド品に憧れたりするアレである。
そこには「機能」ではなく、買い手が「欲しい」という意味があるだけ。
ロマンを売るのか、機能を売るのか。
ではなぜプレミアムとラグジュアリーこの2つを理解しておく必要があったのか?
それは「誰」が価格を決めるのか?が異なるからである。と本書は記す。
価格設定の違い
プレミアムは「意味」よりも「機能」を売っている。
機能>意味
その商品は当然、他の同じような商品と比べられる。
つまりは比較検討され、値段と機能の天秤にかけ、合格したものが買われる。
要はプレミアムな商品の価格決定権は「お客さん」にある。ということだ。
反対にラグジュアリーである。
ラグジュアリーは「機能」よりも「意味」を売っている。
機能<意味
今度は比較のしようがない。
「意味」には天秤にかける相手がいない。
つまりラグジュアリーな商品の価格決定権は「売り手」にある。ということになる。
なんとラグジュアリーは、高い安いという基準がないので、売り手の言い値で値段が決まることになる。
「意味」さえ買い手側が実感できているなら、売り手側は自由に値段を決められる。
正直こんなおいしい商売はあるのか!と私は思った。
でもどうやってラグジュアリーなモノを作ればいいんだろうか?
ラグジュアリーのつくり方
ではラグジュアリーな商品・サービスを作るにはどうしたらいいのか?
本書では方程式としてしっかり言語化されています。
ラグジュアリー=認知度-普及度
エルメスなどの高級ブランドではデパートの一階や、たくさんの人目につく場所にあえて出店している。
家賃が高くともなぜそんなことをするのか?
それは式の通り。認知度を高めるため。
みんなが知るあのブランドのバックをネックレスを身につけている「私」を想像させる。
存在は誰もが知っているが、なかなか手が届かない。
身につければ、人とは違うんだという優越感に浸らせてくれる。
つまり「正しい」モノを作るのではなく、「惚れる」モノを作るのがカギだ。と本書はいう。
確かにこれからの時代二極化はどんどん進んで、お金をたくさん持つ人はさらに持っていくと思うと、そんな人たちを惚れさせる人・モノ・サービスを生み出す必要があるんだなと思わされた。
私個人としては、今は人的資本しかないので惚れられる人間になるのが最優先かな?と思いました。
私の思う惚れる人は「誠実」であり「優しい」、人間のよくできた人なので、有言実行とハードワークによって、人の痛みをわかってあげられる人を目指そうと思います。
感想
今回は「夢と金」を読みました。
この本を読むまでは、プレミアムとラグジュアリーに明確な違いがあるなんて知らなかったし、文字上では同じように思えても、視点を変えれば全く違うというのがとても面白いなと思いました。
また本書で、夢の方程式も登場するのだが、夢を方程式に落とし込むというその言語化能力が素晴らしく思えて、その思考に驚かされました。
その他にもAIの話題やNFTに関してなど、実用的なものが沢山あったので、サクッと読めるし情報もたくさんでいい読書時間でした。
いつの世も人は夢と希望を持ち、進みたいもの。
その旅路を円滑にしてくれる助けとなると思います。
まだまだ有用な情報がたくさんあるので、ぜひ手に取って読んでみて下さい。
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