「家族にコップを取って」という時、「店員さんにコーヒーください」という時など、英語で許可や要求をするときはなんと言えばいいのでしょうか?
英語で許可を求める表現として「Can I 〜?」「Could I 〜?」「May I 〜?」がよく使われますが、それぞれには微妙なニュアンスの違いや使い分けのポイントがあります。
今回は3つの違いや特徴、使い分け方を見ていきたいと思います。
Contents
「Can I 〜?」の特徴と使い方
「Can I 〜?」は最も一般的で、カジュアルな許可の求め方です。友人や家族など、親しい間柄で使われることが多いです。
特徴
- カジュアルな日常会話で最もよく使われる
- 能力よりも「許可」の意味で使われる
- 比較的フランクな印象を与える
例文
- Can I use your mug? (あなたのマグカップ使ってもいい?)
- Can I sit here? (ここ座っていい?)
- Can I borrow your notebook for 2 hours?(あなたのノート2時間くらい貸してくれない?)
「Could I 〜?」の特徴と使い方
「Could I 〜?」は「Can I 〜?」よりも丁寧な表現で、やや改まった場面や、相手に配慮が必要な状況で使われます。
特徴
- 「Can I 〜?」よりも丁寧で控えめ
- やや改まった場面や、初対面の人との会話に適している
- 相手への遠慮や配慮を示す
例文
- Could I have moment of your time? (お時間少々いただけますか?)
- Could I have some coffee? (コーヒーいただけますか?)
- Could I help you with anything? (何か手伝うことはありますか?)
「May I 〜?」の特徴と使い方
「May I 〜?」は三つの中で最も丁寧かつフォーマルな表現です。公式な場面や目上の人との会話で適切です。
特徴
- 最もフォーマルで丁寧な許可の求め方
- ビジネスシーンや公式な場面、目上の人との会話に適している
- 伝統的な文法では「許可」を求める際の「正しい」表現とされてきた
例文
- May I come in? (入ってもよろしいですか?)
- May I ask you a question? (質問よろしいでしょうか?)
- May I sit here or , is this seat already taken? (こちらよろしいですか?それとももう先客がいらっしゃいますか?)
類似表現
「Would you mind if I 〜?」(〜しても構いませんか?)
- より丁寧で間接的な表現
- 仮定法であるため I の後は過去形を使う事が望ましい
- 例:Would you mind if I opened the window? (窓を開けても構いませんか?)
- : Would you mind if I sat here? (ここ座っても大丈夫ですか?)
「Do you mind if I 〜?」(〜しても大丈夫ですか?)
- 「Would you mind if I 〜?」よりやや砕けた表現
- 例:Do you mind if I sit here? (ここに座っても大丈夫ですか?)
- :Do you mind if I take this print? (このプリントもらっても構いませんか?)
「Is it OK if I 〜?」(〜しても大丈夫ですか?)
- カジュアルな表現で、友人間でよく使われる
- 例:Is it OK if I call you later? (後で電話しても大丈夫?)
- :Is it OK if I go to your room tomorrow?(明日君の部屋に行っても大丈夫?)
「Would it be possible to 〜?」(私が〜することは可能でしょうか?)
- より丁寧で遠回しな表現
- 例:Would it be possible for me to reschedule our meeting? (ミーティングの日程を変更することは可能でしょうか?)
- :Would it be possible for you to change my task?(私のタスクを変更していただくことは可能でしょうか?)
まとめ
- 「Can I 〜?」:カジュアルな日常会話で使用。友人や家族との会話に適している。
- 「Could I 〜?」:「Can I 〜?」より丁寧で控えめ。知人や同僚との会話に適している。
- 「May I 〜?」:最もフォーマルで丁寧。ビジネスシーンや目上の人との会話に適している
日本語では丁寧にしようとすると「~ですか?」「~でしょうか?」など様々な形へと変わったり、同じ意味でも相手によって文章が全く違う事になることもあります。
英語の場合は基本的な部分は変わらずに丁寧さにグラデーションをつけることが出来ます。
両方とも独自の進化があって面白いですね。
以下の記事では英語でよく聞くけど、わからないなというものをピックアップしてみました。あわせて見てみてください。