円高・円安とは?どんな時に誰が得をするのか?

ニュースを見ていると、「1ドル=○○円となり円安になっています。」というニュースが目にすることはありませんか?

私もこの類ニュースを見るたびにどっちがどっちなのかわからなくなります。なので今回は円高・円安についてまとめていきたいと思います。

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円高・円安の話の前に

円高・円安の話になると基本的に目にするのは、1ドル=○○円という円・ドル相場の値動きです。なぜ代表的な相場が円・ドルなのか疑問に思ったことはありませんか?

ユーロでもルピーでもペソでもなく「ドル」です。では、なぜなんでしょうか?

なぜドルなのか?

それはアメリカがGDP(国内総生産、国内で作られた付加価値の合計)世界一であり、国際間取引の中心がドルで行われているからです。外国為替取引の約40%を占めています。

さらに、日本でも輸出の約50%輸入の約70%がドル建てで行われているので、アメリカ経済の影響、ドルの価値の変動が日本に影響を与える割合が高いわけです。

そのためドルで表されます。

円高とは

円高とは、円の価値が他国通貨と比べて上昇している状態です。別の言い方をすると、1円で交換できる他通貨の量が多い状態を言います。

例えば、一週間前の為替レートが1ドル=100円だったとして、今日は1ドル=90円だったとします。一週間前より円の価格が安くなっています。

このように比較時点より円の価値が安くなることを円高と言います。

もしあなたがアメリカに旅行しに行こうと思っていて、上記のように1ドル=90円だった場合1万円をドルに両替しようとすると、1万÷90で≒111ドルになります。1ドル=100円の場合は1万÷100=100ドルなので多くドルを取得することが出来ます。しかし。。。

先ほどは日本→アメリカを場合を考えましたが、逆にアメリカ→日本の場合を考えてみましょう。

仮に100ドルを円に両替するとしましょう。先ほどと同様100円=1ドル、90円=1ドルを当てはめると、前者は1万円、後者は9000円になるわけです。当然アメリカからの旅行者は価格が高いと思うでしょう。

貿易産業のメリット・デメリット

さて、今度は今までの「個人」だった円高の感覚を拡大させて「会社・企業」、「国」という視点で見てみましょう。

輸出の場合

日本経済は、トヨタや任天堂など輸出産業が盛んな企業によって支えられている割合が高いです。円高になると輸出する商品の値段が、輸入する側から見れば高くなるため、日本企業が利益を出しづらくなってしまいます。

するとトップ企業が利益出ていないので、国としては競争力が低下し、不景気になり、株価も下落する傾向があります。

輸入の場合

しかし、輸入に関しては、相手国の輸入品を安く輸入することが出来るというメリットがあります。近年ではグローバリゼーションの進展も相まって、海外 企業を買収することも有利に進めることが出来るということもあります。

円安とは

円安とは、円の価値が他国通貨と比べて低下している状態です。1円で交換できる他通貨の量が少ない状態を言います。

例えば、一週間前の為替レートが1ドル=100円だったとして、今日は1ドル=110円だったとします。一週間前より円の価格が高くなっています。

このように比較時点より円の価値が高くなることを円安と言います。

円高の時と同様に、アメリカに旅行に行ってみましょう。上記のように1ドル=110円だった場合1万円をドルに両替しようとすると、1万÷110で≒90ドルになります。1ドル=100円の場合は1万÷100で=100ドルなので1ドル=100円の時より少ないドルを取得することになります。

では次も同じように、アメリカ→日本の場合を考えてみましょう。

仮に100ドルを円に両替するとしましょう。先ほどと同様100円=1ドル、110円=1ドルを当てはめると、前者は1万円、後者は1万1000円になるわけです。よってアメリカからの旅行者は価格が安いと思うでしょう。

日本にたくさんの観光客が海外から来ていた理由もこれで頷けます。

貿易産業のメリット・デメリット

さて、今度は今までの「個人」だった円安の感覚を拡大させて「会社・企業」、「国」という視点で見てみましょう。

輸出の場合

円高でも話した通り、日本経済は輸出産業支えているが割合が高いです。円安になると輸出する商品の値段が、輸入する側から見れば安く抑えられるため、日本企業は利益が出しやすくなります

すると国としては、競争力が上昇し、株が買われやすくなる傾向があります。

輸入の場合

しかし、輸入に関しては、相手国の輸入品にかかるコストが高くなってしまうというデメリットがあります。

日本は、海外から原材料または半製品を輸入して、それを加工して輸出する加工貿易を行っています。加工貿易は原材料の海外依存度が高い国がよく行う形態と言われています。

つまり、海外にモノが売りやすくなり競争力が高まるとしても、あまり円安が進みすぎてはよくないという事がわかります。

まとめ

今回は円高と円安について学びました。
「どっちがどっちだっけ?」というモヤモヤを解消させられていたらうれしいです。

円高と円安、どちらもメリットデメリットがあり難しいものだなぁと思います。

円高になれば円の価値が高いわけなので、他国より資産をたくさん持っている状態と言っても過言ではないと考えることもできるという事を今回学べましたし、円安になれば、輸入品のコストが増えるので生活に直結して苦しくなることも理解できました。

皆さんはどうだったしょうか?お役に立てていたら幸いです。

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