フリードリッヒ二世の実験と、シナプス結合の考察

ある日、脳は変わる ニューロプラスティシティ (MITエッセンシャル・ナレッジ・シリーズ)という本を読んでいた時、こんなようなことが書いてあった。

人の脳とはどうやら860億から1000億個のニューロン(生物の脳を構成する神経細胞)と、それよりも多いグリア細胞(神経系を作るうえで必要な神経細胞以外の細胞)そして1000兆個を超えるシナプス(情報伝達のための機関)の結合体を要するらしい。

膨大すぎて掴みづらい数ではあるとは思いますが、驚くべきはそのあと。脳は発達時において、これよりも多くのシナプス結合を作って、必要なものを残して、不必要だったものを消していって脳を形成するらしい。

1940年代に、ヴィクトル・ハンブルガーという学者が、ニワトリの胚から足となる部分を取り除いた所、足の筋肉に向けて作られていた神経細胞たちの集まりが、標的となる組織を見失ったおかげで、死んでしまうことを発見した。

逆に、胚に通常よりも多い数の足となる部分を移植すると、より多くの細胞が生き残ったらしい。この後なんやかんや様々な実験をした後、どうやら、足、手など標的となる部分から分泌されるたんぱく質をめぐって、大量に作られた神経細胞が結合を賭けて勝負し、敗者は刈り取られる。という残酷版のバチェラーみたいなことをしてるとわかったようです。

恐ろしき実験

話は変わって、皆さんはフリードリッヒ二世という方をご存じだろうか?

今からおよそ800年も前のこと。彼はローマ皇帝だった。
学問と芸術を好んだ彼は、非常に近代的であったらしい。4歳の頃に既にラテン語を習得し、書籍を読み進めていたという。最終的には、ギリシア語やアラビア語など合わせて6つの言語をしゃべれるようになり、馬術、槍術なんかにも優れていたという。

そんな聡明だったとしか言いようがない彼は、ある時ある一つの疑問を持ちました。

「言語を一切教えられないで育った赤ちゃんは、一体何語を話すようになるのだろう?」

そう考えた彼は、何人かの赤ちゃんを集め、隔離し、乳母や看護師は次のような条件で実験するように言われました。

母乳をのませることも、お風呂に入れてあげることも、排泄部の処理も全然してあげていいが、

  • 赤ちゃんの目を見てはいけない
  • 赤ちゃんに笑いかけてはいけない、笑いかけられても返してはいけない
  • 話しかけてはいけない

というような、栄養と清潔な環境は提供するが、愛情やスキンシップ、そして言語の一切を剥奪した状態を作り出しました。

その結果として、なんとほぼ全員3歳までに死んでしまいました。最後まで生きていた子でも6歳と、非常に悲しい結末を迎えることとなりました。

学問好きの彼が招いた残酷な実験の結果、彼の望む結論は導けず、初めて話す言葉が何なのかわからないままこの実験は幕を閉じました。

さて、話はここからです。

ここで、まとめとしてよく言われることは、子供にはスキンシップや愛情をかけることが大切という事を再認識した!というような旨が大半だ。確かに、ごもっともである。誠にその通りだとは思うけれど、今回人間の脳についてちょっと詳しくなったワタクシが思うに、少し仮説を立ててみた。

人の脳は大体16歳程で完成するらしい。(前頭葉は二十歳超えても変化するらしいが、、、)なので、それまでは脳は発達中と仮定する。そうすると、大切な発達時期にコミュニケーションや感情、愛情による部分が、ニワトリの足の如く取り除かれ、その部分の神経細胞が死んでしまったのではないだろうか?

逆に、たくさん愛を持って接すれば、普通よりも豊かな人間になってくれるのではないだろうか?現にスキンシップをたくさんして、愛情を受けた方が心に穴が無い人になるのは、日常生活の中で当てはまっている気もする。

確証なんて一切ない考察ないし仮説ではあるが、そんなことを思った今日この頃であった。

やはり、赤ちゃんは愛情をもって多くのスキンシップを取ることで、いい人格形成が出来るし、幸せな家庭になるんだろうなあ。。。

変な話だけどここでおわり。

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