アンカリング効果とは?

皆さんはアンカリング効果ってご存じですか?今回は身近にも使われているこの効果について、お話したいと思います。

さて、いきなりですがあなたは今、スーパーに買い物に来ています。晩御飯の為のお肉や、野菜、小腹がすいた時にと思ってお菓子をカゴにいれています。「この商品」なんて思ったり、「あっちのお店で買った方が少し安いなぁ」といったことが頭を駆け巡っています。そして、買い物を終えて満足して家路につきます。

な、なんと、この買い物の中に既にアンカリング効果は使われています!

その前にアンカリング効果について説明をさせていただきます。

アンカリング効果とは、最初に提示された数字や条件が基準となり、その後の判断が無意識のうちに左右されてしまうされてしまうという効果です。アンカリングとは、船を停留させるときに使う錨(いかり)を英語で「アンカー」と言い、船をつなぎとめることと、基準をもとに考えてしまう事、この発想が似ているためこのような名前が付きました。

それでは、さっきの話に戻り、スーパーでの買い物のどこにアンカリング効果が使われていたのか?


それは値札です。値札に書いてある値段は「298円」や「1980円」といった表示をよく目にしませんか?アンカリング効果はここに隠れていました。「298円」を例にとると、我々は無意識のうちに「300円」を基準として「2円安い」と判断してしまいがちになるのです。逆に「2050円」などと表記されていると、人は一般的に「2000円より50円高い」と思いがちなのです。

通販などでよく見る「通常価格6980円のところ、今だけ特別価格4980円!」みたいな表示も同じような効果が使われています。

この他にも不動産屋が物件を紹介するときなどにはよく使われます。物件を三件見るときは、こうなっていないか確かめてみてください。

  1. 一件目は自分の考える予算よりワンランク上のキレイで家賃の高い物件
  2. 二件目は自分の希望よりもワンランク、下手すればもっと下の物件
  3. 三件目は自分の要件を満たしたそこそこの物件

こうすることによって、一番最初に見た物件が基準(アンカー)になり、2番目の物件が悪いがゆえに、3番目の物件がコントラスト効果も相まっていい物件に見えるように構成されています。

このように、アンカリング効果は身の回りにも、たくさんあります。是非皆さんも、次買い物に行くときなどは、一度意識してみるとちょっと違った視点から物事が見えるのではないでしょうか?

お試しあれ。

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