簡単な紹介
医師として勤務していた著者の猪俣武範さんが、どのようにしてハーバード大学医学部眼科スケペンス眼研究所に留学しつつも、並行してMBA(経営学修士)を取ることが出来たのか?
目標設定、勉強法、集中力の保たせ方など様々な視点から書かれた1冊。
なりたいあなたになるために
「自分が今後どうなりたいかわからない」「スマホばかりで集中ができない」そういった人が多いのではないかと思います。
何を隠そう私もその中の1人です。
なので今回この本を手に取りました。同じ境遇の方がいたら本書を手に取ってみるのもいいかもしれません。
目次
PART1 結果を出す人の 目標設定の技術
PART2 結果を出す人の 時間管理と集中力を高める技術
PART3 結果を出す人の 勉強の技術
PART4 ハーバード、MBAから学んだ 私の勉強法
PART5 ゼロからの英語学習術
PART6 結果を出す人の 成長し続ける技術
結果を出す人の 目標設定の技術より
目標は大切。その大切な目標を立てる上で大切と思ったところを紹介。
まず根底にあるのは「逆算」が大切であること
1.目標はスマートに設定する
目標設定に便利なフレームワークがある。
それぞれの頭文字をとって文字通りSMARTである。
- S : Specific より具体的な
- M : Measurable 評価可能な
- A : Achievable 実現可能な
- R : Realistic 現実的な
- T : Time – bound 期限内に実現可能な
海外旅行に行くためにまずTOEICの点数を上げる。
ではなく、
2025年8月にイギリスに行くためにTOEIC850点を取る。そのために毎日2時間英語の勉強をする。
といった形であいまいな部分をカットするのが大切。現実的で具体的な目標を作ろう。
2.10年分の目標を設定する
著者いわく、10年分の目標を設定することは長期、中期、短期と分けるのにちょうどいい長さだからだそうです。
・10年後、仕事はどんなポジションに就いていたいか?ライフスタイルはどうなっていたいか?が見えれば、逆算することが可能になる。
・中期的(5年後)には「このくらいの能力をつけておかなければいけないな。」「貯金が○○円までは貯めたいな。」などが大体見えてくる。
すると
・短期的(1~2年)には「給与アップ、転職のために資格を取ろう」「支出を見直して月○○円節約してみよう」のようにだんだん明確になってくる。
実際にやってみると、10年後の目標はざっくりにしか定まらなかったが、中期、短期まで考えると今成すべきことが見えてくる感じがあった。
時間管理と集中力を高める技術より
時間管理をしっかりと行い、優先順位をはっきりさせる。
集中が他に散らないようにシングルタスクで行う。
たくさんある中で大切と思った2つをご紹介。
1.時間管理を適切に行う
時間管理とは
- 「日々の自分がどのように時間を使っているか?」
- 「目標のためにどれだけの時間を捻出できるか?」
の2つを明確にして生活を変えることであると解釈した。
目標を達成したいのなら、時間管理はとても大切な規則であり、テクニックであることを肝に銘じておく必要がある。
2.期限を設ける
目標を先延ばしにする原因として明確に期限を設けないというものがあります。
資格試験など毎年行われる試験であればより「また次頑張ろう」となりがちです。
そこで短期に集中して勉強することが大切になります。
短期間の期限・締め切りを設けて、集中力アップさせることが大切。
勉強の技術より
勉強のセンスは大切な部分を選択し理解する力のこと。
1.LEAN勉強法
LEAN勉強法は5つの概念から構成される。
- 「目標を視える化」し「やるべきこと」「やらないこと」をはっきりさせる。
- 「ムダを省き」時間を捻出し、やるべきことにフォーカスする。
- 「カイゼン」を繰り返しプロセスを磨き上げる。
- そのプロセスを「習慣化」する。
- 長期的な展望を見据えながらも「小さな勝利」を意識し、モチベーションを高く保ち、LEANの良環境を継続していく。
この5つを理解し環境を整えることがLEAN勉強法。
LEAN勉強法を実践&カイゼンを繰り返せば、生活の中にあるムダを省いて、時間とエネルギーを効率よく配分して、仕事や勉強で最大限の成果を上げることが出来るようになる。と著者は語る。
レイダリオ氏がPRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則で書いていた5つのステップと共通するところがあるなと思った。
2.TO DOリストは1日1回は手をつけ、先入れ先出し法で行う
・毎日TO DOリストに手をつけること。
コツはTO DOリストにあることを少しでもいいから進めること。
そうすることで勉強へ向かうハードルが低くすることができる。
この習慣を確立することで「毎日TO DOリストを作る」という力が自動的に身についたことになるのもうれしいところ。
・TO DOリストは先入れ先出し法で行う。
先入れ先出し法とは会計学で使われる方法で、端的に言えば「先に仕入れたものは先に使おう」といったものです。
仕事や勉強をしていると、読まなければいけない本や、やりたい事、アイデアなど新たなアクションが起こると思います。
そこでいつ起きたのか日にちを記しておくことでTO DOリスト内の優先順位に迷いや渋滞がおこらず、時間を節約できる。
目標の丁寧な分類と期日の設定は時間を効率化することが出来る。
最後に
受験勉強や、社会人になってからの勉強は常に時間との戦いだ。なるべく時間を節約して短い期間で成果を得たいと誰もが思うだろう。
そして「1つのことだけに打ち込むことが出来るという環境に身を置けている人も少ないのではないか?」「誰しもが2つ以上の目標やタスクを抱えているのではないか?」と私は思っている。
そんな中で本書はその手助けをしてくれると思う。
ハーバード×MBA×医師という不可能に思えることを、いかにして可能にしたのか気になって手に取った本書だったが、ムダを徹底的に省き、目標に向かってひたすら走れる方で、世の中にはこんなことを成し遂げる人もいるのか!と驚いた1冊だった。
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