以前

ポモドーロテクニックが本当に有効か?万能なテクニックでは無いのではないか?という記事を投稿した。
詳しくはこちらの記事を読んで頂きたいのだが、その中で個人的に良い判定式が作れたと思ったので、それを書いていきたいと思います。
そもそもポモドーロテクニックとは

こちらの記事でも書いているが、
疲れる前に休んで、集中力をなるだけ減らさずに物事に集中し続けようという目的のテクニックを言う。
一般的なやり方は25分集中して5分休むを1セットとし、4セット程繰り返した後、大きい休憩をするというもの。
私個人としては50分集中して10分休むを1セットとすることが多い。
ポモドーロは「再開コスト」が弱点
ポモドーロテクニック(25分作業+5分休憩)は、多くの人が一度は試して、「なんか合わないな」と感じて離脱している人がいる手法だと思う。
その理由はよく「25分が短すぎる/長すぎる」というタイマー設定の問題として語られがちだが、私の実感としては本質はそこじゃないと思っている。
なぜなら私は “25分勉強して5分休憩” の5分休憩が120分休憩になるから。
そう、つまり考えるべきは「休憩したらもう帰ってこれない問題」では無いかと思う。
いかに休憩した後に再び課題に帰ってくるストレス・障害を減らせるか?→強制力の弱い状況下で復帰できるのか?を考えるべきだと思った。
そこから、そもそもそのタスクは休憩を挟むべきタスクなのか?という部分を考える必要があると考える。
ポモドーロは万能の集中術ではなく、あるタイプのタスクにだけ効く道具にすぎないのではないか?
この仮説に基づいて、自分なりに使えるフレームワークを見つけたので、今回はそれを言語化してみようと思ってこの記事を書いております。
私が見つけた判定式:作業興奮スコア
行き着いたのはこんな判定式。
作業興奮スコア = 手を動かす量 − 対象の難易度
- 手を動かす量:実際に書く・解く・打つ・作るという物理的なアウトプット行為の量
- 対象の難易度:理解や思考にかかる負荷の高さ
先に断っておくと、これは学術的な裏付けがあるものではなく、あくまで自分の経験から逆算して作った、完全に個人的なフレームワークだ。
数値自体に客観的な基準はなく、「手を動かす量」も「対象の難易度」も、最終的には自分の主観で点数をつけるしかない。
だから同じタスクでも人によってスコアは変わるし、同じ自分でもその日のコンディションで変わる。取り組む内容が好きなら難易度は下がるだろうし、逆に嫌いなら必要以上に難易度の値は高くなる。
それでいい、というか、それが前提の道具だと思ってほしい。
このスコアがプラスに振れるタスクとマイナスに振れるタスクとで、ポモドーロとの相性がいいかわかる、というのが自分の発見だ。
プラス領域:長時間集中型のタスク
手を動かす量が多く、対して難易度は相対的に低い(もしくは、手を動かし始めれば思考が後からついてくる)タスク。
例えば自分の場合だとこのあたりが当てはまる。
- コーディング(一度乗ればどんどん書ける)
- 創作、ラフ画、文章のドラフト
- すでに理解している範囲の演習問題を大量に解く
こうしたタスクでは、手を動かしているうちに脳が乗ってくる「作業興奮」という現象が起きやすい。
「そろそろ疲れてきたし、休憩しよっかな~。あ、でももう一問だけやろう!」ってなるアレである。
これは自分の体感でも、他の人が言っているのを聞いても、割と共通する感覚だと思う。
ここで25分ごとに強制的に手を止めてしまうと、せっかく乗りかけたエンジンを毎回冷ますことになる。
再開する度、にどこまで進んだのかをその都度確認しなきゃいけないのも作業再開のストレスを高める要因になっていると思っている。
むしろ乗ってきたら止めない方がいい、というのが自分の結論だ。
50分 <= の長めのポモドーロタイマーにするか、キリのいい所までという区切り方でもいいと思っている。
マイナス領域:ポモドーロ向きのタスク
逆に、手を動かす量が少なく、難易度(=思考の重さ)が高いタスク。
- 暗記
- 精読、難解な文献の読解
- 単純だが飽きやすい作業(データ入力、単純な事務作業)
こういうタスクは、「乗ってくる」前に集中力そのものが先に枯渇していく感覚が私にはある。
英単語を勉強している時などは、200語を1区切りとしてみたこともあるが「最初の100語結構覚えてるけど後半全然頭に入ってない」なんてことがしょっちゅうで落胆した。
だから“強制的に休憩を挟んで回復させる”というポモドーロの構造がちゃんと機能する。
ポモドーロが「効いた」という成功体験の多くは、実はこのマイナス領域のタスクで得られたものなんじゃないか?というのが自分の仮説だ。
元々、集中力が無いと思った大学生が、家にあったトマトのタイマーで25分測って勉強してみたら、集中できた!っていうのが起源らしいので、「楽しくない大学の教科書を読む必要があった」と仮定すると、あながち間違いではないと思う。
グレーゾーンの扱い方:15分ノータイマーテスト
何度も言うが数値に絶対的な根拠があるわけではなく、あくまで自分の主観的な目盛りにすぎない。
するとスコアがゼロ近辺のタスクが発生することもあると思う。
基本的にはプラスなら長時間、マイナスならポモドーロでいいと思うのだが、
判定に迷ったときのための補正手段も一緒に持っておく必要があると思った。
自分がやっているのはシンプルで、とりあえず15分だけやってみるというものだ。
- 15分後、手が止まらず続けたくなる → プラス領域だったと判断、タイマーを外して続行
- 15分で息切れする、集中が切れる → マイナス領域だったと判断、ポモドーロに切り替える
15分経過した時の「疲労感」で判断してみるといいかもしれない。
体感でスコアを補正していくイメージで、これを何度か繰り返すうちに、事前の自己診断の精度も上がっていく。と思う。
実践フロー
自分が実際にタスクの頭でやっていることをまとめるとこうなる。
- タスクに取り掛かる前に、この式で30秒だけ自己診断する
- プラスに振れそうなら、長時間のポモドーロタイマーに設定 or 区切りが良いところまで一気にやる
- マイナスに振れそうなら、素直に25分/5分のポモドーロを回す
- 迷ったら15分ノータイマーテストで補正する
これだけで、タスクに取り掛かる前の「今日はポモドーロでやるか、ぶっ通しでやるか」という無駄な迷いがかなり減った。あと、よしやるぞ!という覚悟もできた。
限界と注意点
繰り返しになるが、この式は科学的に検証されたものではなく、あくまで自分の経験則を言語化した個人的なフレームだ。
さらに正直に言うと、「手を動かす量」と「対象の難易度」は本来きれいに独立した変数ではない。難しいタスクほど手が止まりやすい、という相関がそもそもある。
なのでこれは厳密な計算式というより、タスクの性質を2軸で言語化するための思考の補助線くらいに捉えてもらうのが正しい使い方だと思う。
万人に当てはまる公式として売り込むつもりはなく、あくまで「こういう考え方をすると自分は判断が早くなった」という、いち個人の発見の共有だ。
まとめ
ポモドーロテクニックそのものが有効か無効かを議論するのは、実はあまり意味がないと思っている。
馬鹿と鋏は使いようというように何事も使い方次第。有効性はタスクの性質と復帰力に関わるからだ。
自分が見つけた「手を動かす量−対象の難易度」という引き算で、そのタスクがそもそもポモドーロ向きかどうかを先に判定する。
あくまで主観的な点数付けが前提のフレームワークではあるけれど、これだけでポモドーロへの向き合い方はかなり変わるはずだ。
ただ、こんな考えを全てチャラにできる要素がある。
それは「作業に復帰しなければいけないという“強制力”」が働いている場合。
この場合は絶対に帰ってこれるので、暗記だろうが、手を動かすタスクだろうが絶対に成功する。
あ~ぁそんな人間になりたい。。。羨ましい。。
(元記事:ポモドーロテクニックは本当に有効で正義なのか)




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