IELTS(アイエルツ)とは?試験内容・受験料・申込み方法まとめ

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IELTS(アイエルツ)とは?

IELTS(International English Language Testing System)は、世界中の大学や政府機関、企業などで英語力の証明として広く採用されている試験です。

特にイギリスやオーストラリア、カナダ、ニュージーランドといった国々では、留学や移住の手続きにおいて、IELTSとTOEFLの両方を受け付ける大学が多い一方、イギリス・オーストラリア・ニュージーランドではIELTSが特に広く利用されています。

  • アカデミック・モジュール:大学・大学院への進学や、専門職としての就労を目指す人向け
  • ジェネラル・トレーニング・モジュール:海外への移住や職業訓練、就労を目的とする人向け

2つのモジュールのうち、リスニングとスピーキングは共通の問題が使われますが、ライティングとリーディングはモジュールごとに異なる問題が出題されます。

受験形式は「ペーパー版(紙と鉛筆で解答)」と「コンピューター版(PC上で解答)」の2通りが用意されています。

コンピューター版は実施回数が多く、結果が届くまでの日数も短い傾向があるため、スケジュールに融通が利かない人にはおすすめです。問題内容自体に違いはないため、自分が解きやすい形式を選ぶといいと思います。

近年では、リスニングを一人一人ヘッドホンで聞くことができるため、コンピューター版の方が点が取りやすいという話もありますから、コンピューター版を選ぶという手もアリだと思います。

なお、日本国内では原則として有効なパスポートが本人確認書類として必要です。申込み時にパスポート情報の入力が求められるほか、試験当日も本人確認のために持参する必要があります。

IELTSの試験概要

Writing ライティング

試験時間60分
課題数2課題(Task 1・Task 2)
  • Task 1:150語以上で解答(アカデミックはグラフ・図表の説明、ジェネラルは依頼・要望などを伝える手紙)
  • Task 2:250語以上で自分の意見を論理的に展開するエッセイ

アカデミック・モジュールのTask 1では、提示された図表やグラフの内容を客観的にまとめる力が問われます。Task 2では、与えられたテーマについて根拠を示しながら説得力のある主張を組み立てる力が評価されます。一方、ジェネラル・トレーニング・モジュールのTask 1では、日常的な場面を想定した手紙形式で要望や不満を伝える力が、Task 2では自分の意見や解決策を筋道立てて述べる力が求められます。

Reading リーディング

試験時間60分
問題数40問(選択式・正誤判定・記述など)
満点40点(1問1点)

アカデミック・モジュールでは、学術誌や専門書などから抜粋された3つの長文が出題され、論説文や事実を説明する文章、複数の見解を比較する文章など多様な形式に対応する必要があります。ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、日常生活に関わる短い文章から始まり、求人情報や職場のルールに関する文章、広告・公的文書・雑誌記事などを題材にした長めの文章へと難度が上がっていく構成です。

Listening リスニング

試験時間約30分
問題数40問(選択式・正誤判定・記述など)
満点40点(1問1点)

4つのパートで構成されており、日常生活の中での2人の会話に始まり、地域施設の案内や手配についての説明、教育現場での複数人による議論、そして学術的なテーマを扱ったモノローグへと進んでいきます。

音声はイギリス英語だけでなく、オーストラリアやアメリカなど複数のアクセントで収録されており、すべて一度しか再生されない点に注意が必要です。

また、ペーパー版では10分の転記時間がありますが、コンピューター版では2分しかない所も注意が必要です。

Speaking スピーキング

試験時間11〜14分
実施方法試験官と1対1の対面形式
評価基準流暢さと一貫性/語彙力/文法の正確さと多様性/発音
  • パート1:自己紹介や身近な話題についての質疑応答(4〜5分)
  • パート2:与えられたカードをもとに1分間準備し、最大2分間スピーチ(合計3〜4分)
  • パート3:パート2のテーマを深掘りするディスカッション(4〜5分)

IELTSの試験日と試験会場

  • ペーパー版:月に数回程度、定期的に全国の主要都市の会場で実施されています。
  • コンピューター版:ペーパー版より実施回数が多く、地域によってはほぼ毎日受験できます。東京・大阪・名古屋などの都市部を中心に実施

開催日程・会場は時期によって変動するため、受験を検討する際は必ず最新の公式情報を確認しましょう。

IELTSの受験料

受験料はモジュールや団体によって変わることがあります。

参考までに2026年7月現在の受験料は

  • アカデミック&ジェネラルのペーパー版:25,380円
  • アカデミック&ジェネラルのコンピューター版:25,380円~27,500円

となっています。正確な最新料金は、申込み前に公式サイトで必ず確認してください。

以下にそれぞれのサイトのページリンクを貼っておくので、それぞれ見てください。

IELTSの申込み方法

申込みは大きく分けて次の3ステップで進みます。

  1. 会員登録(IDの作成)
  2. 受験日・会場や受験者情報の登録
  3. 支払い方法の選択(クレジットカード/コンビニ/ゆうちょATMなど)

IELTSのスコアの見方

IELTSでは、各技能(Listening・Reading・Writing・Speaking)が0.0〜9.0の「バンドスコア(Band Score)」で評価されます。

4技能の平均点がOverall Band Score(総合スコア)となり、0.5刻みで表示されます。

Band英語力の目安
9.0ネイティブとほぼ同等。非常に高度な英語運用能力。
8.0ほとんど不自由なく英語を使える。
7.0大学・大学院留学でも十分評価されるレベル。
6.0一般的な大学進学や海外就職で求められることが多い。
5.0基本的なコミュニケーションは可能。
4.0以下限定的な場面でのみ英語を使用できる。

例えば、Listening 7.5・Reading 7.0・Writing 6.5・Speaking 6.0だった場合、平均は6.75となり、四捨五入のルールによってOverall Band Scoreは7.0になります。

IELTSの採点ポイント

  • Listening・Readingは正答数から換算
  • Writing・Speakingは試験官が評価基準に沿って採点
  • 総合スコアは4技能の平均値
  • 0.5刻みで表示される

IELTSは何点取ればいい?

必要なIELTSスコアは、留学・就職・移住など目的によって異なります。大学や企業によって条件は異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。

目的目安スコア
海外旅行4.0〜5.0
海外就職5.5〜6.5
海外大学6.0〜6.5
海外大学院6.5〜7.5
医学・法律など専門職7.0〜8.0
移住申請国によって異なる

特に海外大学では「Overall 6.5以上、各技能6.0以上」、大学院では「Overall 7.0以上」を条件としている学校も少なくありません。

初心者におすすめの目標

  • 英語学習開始:5.5
  • 留学を目指す:6.5
  • 難関大学・大学院:7.0以上
  • トップ大学:7.5〜8.0

似たような英語の資格・検定試験

留学を目的とする代表的な英語資格には、以下のようなものがあります。

・TOEFL

・TOEIC

・英検

・ケンブリッジ英語検定

IELTSとTOEFLの違い

IELTSとTOEFLはどちらも世界中で認められている英語試験ですが、試験形式や得意な受験者層には違いがあります。

比較項目IELTSTOEFL iBT
実施団体British Council・IDP・CambridgeETS
スコア0〜9.00〜120点
スピーキング試験官との対面PCに向かって録音
ライティング2課題2課題
リスニング様々な国のアクセント主に北米英語
受験形式紙・コンピューターコンピューター
主な利用国イギリス・オーストラリア・カナダなどアメリカ・カナダなど

どちらも世界中の大学で利用されていますが、イギリスやオーストラリアではIELTSを採用している大学が多く、アメリカではTOEFLを受け付けている大学が多い傾向があります。現在では両方のスコアを認める大学も数多くあります。

どちらがおすすめ?

  • 対面で話す方が得意 → IELTS
  • PC操作に慣れている → TOEFL
  • イギリス・オーストラリア留学 → IELTS
  • アメリカ留学 → TOEFLまたはIELTS

【参考】英語 資格試験・検定試験 レベル比較表

CEFRTOEIC L&RTOEIC S&W実用英語技能検定TOEFL iBTIELTSケンブリッジ英語検定
ListeningReadingSpeakingWriting
C28.5–9.0C2 Proficiency
C1490〜455〜180〜180〜1級95–1207.0–8.0C1 Advanced
B2400〜385〜160〜150〜準1級72–945.5–6.5B2 First
B1275〜275〜120〜120〜2級42–714.0–5.0B1 Preliminary
A2110〜115〜90〜70〜準2級A2 Key
A160〜60〜50〜30〜3〜5級A2 Flyers

※文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」、日本英語検定協会の研究資料、ETS公表資料などをもとに作成した目安です。実際の対応関係は年度により見直されることがあるため、最新情報は各実施団体の公式発表をご確認ください。

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